クリニックでの脱毛している人から「毛が濃くなった」「毛が増えた」という話を聞いたことはありませんか?それは脱毛のリスクのひとつである硬毛化・増毛化と呼ばれるものです。
通常は減るはずのムダ毛が増えるなんて、思いもよりませんよね。
この現象が起こる確率は低いものの実際に100人に1~5人程度の割合で発生します。それはクリニックのレーザー脱毛だけではありません。サロンの光脱毛も家庭用脱毛器だって起こるリスクがあるんです。
誰にでも起こる可能性がある硬毛化・増毛化。ぜひ一度読んで理解することをおすすめします。
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硬毛化・増毛化とは
硬毛化は脱毛した部位の毛が硬くなったり長くなったり太くなることを言います。
たまに勘違いしてしまうのが、脱毛していないパーツの毛が太くなる現象です。これは硬毛化ではありません。ホルモンバランスの乱れなどから毛が太くなってしまった状態です。
一方、毛の本数が増えてしまうのが増毛化です。これまでムダ毛がなかった場所に毛が生えてくるため、毛穴が増えた!?と驚いてしまいますが、決して毛穴が増えたわけではありません。
成人した人の毛穴の数が一定で、増えることはなく、通常、毛が生えていない毛穴が活性化され毛が生えてしまうため増えているように見えるのです。
どんな場所に起こりやすいの?
ワキやひざ下やデリケートゾーンなどの毛が太く濃い部分では、硬毛化・増毛化のリスクはほとんどありません。
注意しなければいけないのは産毛で覆われているパーツです。
リスクが高いのは背中や二の腕、お腹、うなじ、ヒップ横、首周りなど。産毛しかなかったパーツに太い毛が生えてくるなんて、想像してだけでも恐ろしい・・。
何が原因なの?
硬毛化・増毛化の原因は残念ながらしっかりとは解明されていません。毛根組織を破壊するためのレーザーの熱量に関係するのではないかと言われています。濃く太い毛は黒いので光やレーザーを集めやすいのに対して産毛はうまく光を集めきれずに弱いエネルギーしか伝わりません。
そのため本来なら毛根の組織を破壊するはずが逆に活性化してしまうとされています。その証拠に、硬毛化・増毛化は産毛や細かい毛の部位でしか起こりません。
対処法は?
では硬毛化・増毛化が起きてしまったらどうすればいいのでしょう。
照射のレベルを上げる
現在サロンなどで多い対処法は、レーザーのパワーを上げ、太くなった毛に対し効果的な施術を行う方法です。
毛が太くなればそれだけ光を集めやすく脱毛効果が期待できるからです。ただ、症状を悪化させる危険をはらんでいるため2~3回行って快方が見られなければ別の方法へ移行しましょう。
脱毛機を変更する
波長を変えることも効果的な方法です。それは人によって相性の良い波長があるためです。
中でもヤグレーザーはこれまでもアレキサンドライドレーザーとダイオードレーザーではカバーしきれなかった部分にも有効であるとされる最新のレーザー脱毛法です。カルミアクリニックで採用されているアレキサンドライドレーザーでよくならなかった方におすすめです。
一旦、脱毛を休止する
半年から1年ほど脱毛を休むと改善する場合があります。デメリットはその期間中、太い毛に悩まされることです。
ニードル脱毛をする
上記の方法で効果がなかった場合はニードル脱毛を試してみましょう。
ニードル脱毛とは電気脱毛のことで電気を通す針を毛穴に対して1本1本刺し、脱毛する最も確実な方法です。痛みが強く敬遠されているからか、現在は大手サロンだとTBCのみが行っています。
ニードル脱毛は硬毛化・増毛化のリスクがほとんどありません。
最終手段があるのはうれしいですね。